こんにちは、あおいです^^。
子供と普段過ごしていると、たまに「えっ」ということや「ギクッ」ということを聞かれることがありますよね。
そんなわけで、「こんなこと、子供に聞かれたらなんて答える?」 子供の素朴な疑問シリーズ。
今回は「どうしてうんちとおしっこは出るのか?」です。
うんちにいたっては「はずかしい」という気持ちから、なかなか学校ですることができない…
なんていう話もよく耳にしますが、
うんちにも立派な意味がありますからね。子供には教えたいものです。
どうしてうんちは出るの?
なぜうんちが出るのかですが、まず食べ物を食べると、
胃 → 十二指腸 → 小腸 という順番で消化され、栄養が吸収されます。
うんちは、吸収されなかった食べ物の残りかすですね。野菜や穀物の繊維などです。
うんちができる場所ですが、小腸から大腸に移動して、つくられます。
大腸が、栄養分として吸収されなかった食べ物の残りかすから、水分を吸収するのです。
残りかすが大腸を進んでいくあいだにだんだん水分が吸収されて、どろっとした状態から固形のうんちになります。
そして大腸から直腸までうんちがきて、そこにたまるとうんちがしたくなります。
ちなみにわたしたちが食べたものは、24時間ほどで消化吸収が終わり、うんちに変身。
量は、食べたもののおよそ10分の1くらいになるそうです。
うんちが臭いのはナゼ?
大腸の中の大腸菌が食べ物の残りかすを分解するのですが、そのときに発生するガスがうんちのにおいの原因です。
肉などの動物性のもの(タンパク質)を食べると、ガスの成分が増えてよけい臭くなります。
大腸菌のことはみなさんも聞いたことがあると思いますが、ものすごい数(約100兆)がいて、種類はおよそ100種類にもなります。
大腸菌は食べ物の残りかすをエサにしているんですね。なんとうんち自体も、全体の3分の1くらいは大腸菌からなっているそうです。
うんちが黄色や茶色っぽいのはナゼ?
うんちの色は、ウロビリンという色素がうんちに含まれているためです。
【ウロビリン】
胆汁の色素であるビリルビンが腸内で変化したもの。
【ビリルビン】
血液に含まれる赤血球、そのうちヘモグロビン(赤い色素を含む)が分解されたもの。
ビリルビンがグロクロン酸という物質と結合して、うんちの色になる。(=古くなった赤血球を捨てている)
ちなみに健康な人のうんちは黄褐色ですが、肉食が多いと濃い茶色になり、葉緑素がたくさん含まれる食べ物が多いと緑色っぽくなります。
どうしておしっこは出るの?
はい、今度はおしっこです。
おしっこは全体の約85%が水でできています。
残りの約15%は尿素と塩分、クレアチニン、尿酸、アンモニアなどで、からだの中の老廃物です。
からだの中の老廃物を捨てて、からだのなかをきれいににするためにおしっこは出るんですね。
そのおしっこですが、もとは血液からつくられます。
血液の中には酸素や栄養分が含まれていて、それらを血管をつうじてからだ全身に運んでいるのですが、
エネルギーや細胞をつくりだしたあとの老廃物が血液の中に混じるので、それを“ろ過”するのです。
おしっこができる場所とろ過のしくみ
おしっこがつくられるのは腎臓で、ここで血液がろ過されてつくられます。
大きさは握りこぶしくらいで、腰の上くらいの位置に左右ひとつずつあります。
さらに詳しく説明すると、腎臓は「ネフロン」という組織があつまってできていて、
このネフロンの中にある「ボーマンのう」でまず血液の大部分をろ過します。
そしてできたものが原尿とよばれるものですが、原尿にはまだブドウ糖などの栄養分が残っているので
ネフロンのなかにある尿細管でもう1回ろ過すると、いわゆる「おしっこ」になります。
おしっこの量はおとなで1日約1.5リットル、小学生で約0.7〜1リットルくらいです。
さいごに
うんちもおしっこも最終的にはいらないものではありますが、
わたしたちのだいじなからだをつくるためには必要不可欠なものですね。
うんちもおしっこもわたしたちが毎日健康で元気にすごすためにはぜったい必要なものと、
子供には教えていきたいと思います。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。